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「貴方が犯人? それとも貴方? この際そちらの貴方でもよいわ」
人形のように愛らしい容(かたち)をした少女の口から漏れた言葉に、周囲の人間は度肝を抜かれた。上品な仕立ての裾が膨らんだドレスに身を包んだ彼女は順番に周囲の人間を見る。黒髪に透けるような白い肌。紫色の瞳と赤い唇。
「私はもうフィーアの女神を見たわ。この島に用はない。早く帰りたいの」
大人のように肩をすくめる仕種が酷く似合っていた。しかし、彼女はまだ十三歳。
「もうね、私へとへと。眠くて堪らないし次の予定もあるのよ。……仕方ないわね。いいわ、こうしましょう」
皆に見えるように白い手袋で包まれた細い指を一本前に出した。
「犯人って名乗り出た人には百億ヴィラあげる」
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